かつて大型バイクを乗り回していたライダーをも虜にするのが、4ストミニバイク(4ミニ)の世界。今回は、私が手に入れた**HONDA シャリー(Chaly)**をベースに、一から組み上げたフルレストア&カスタムの過程を詳細レポートします。
「小さいバイクなら自分でもできるかも?」そんな好奇心から始まった、時間と情熱、そして少しの「変態的こだわり」を注ぎ込んだ製作記です


1. ベース車両の購入|某オークションで「部品取り車」を落札
2020年6月、すべてはネットオークションから始まりました。
• 購入価格: 送料込み48,000円
• 車両状態: シート・マフラー欠品の「部品取り用」不動車
4ミニはパーツの流通量が圧倒的に多いため、ベース車両がボロボロでも「自分好みの一台」に再生しやすいのが魅力です。コストを抑えて楽しむなら、まずは格安の部品取り車両からスタートするのが王道です。


2. レストアの鉄則!作業前の「パーツリスト」と「全バラ」
人生初のフルレストアに挑戦するにあたり、真っ先に準備したのがサービスマニュアル(整備要領書)とパーツリストです。
• 適合確認が命: シャリーは型式によってパーツの互換性が複雑です。マニュアルなしでは「適合しないパーツ」を誤発注するリスクが非常に高く、作業効率が著しく低下します。
• 全バラ作業のメリット:
すべてを分解することで、欠品箇所の特定だけでなく、フレームの歪みや見えない部分の劣化を確実にチェックできます。





3. フレームの塗装剥離|「隠れ錆」を根絶する
見た目は一見きれいなフレームでも、塗装の下には数十年分のダメージが潜んでいます。
1. 剥離剤の投入: 手作業では限界があるため、強力な剥離剤を使用して地金を出します。
2. 衝撃の発見: 塗装を剥がすと、表面からは見えなかった「ミミズのような錆」が各所に出現!
ここで錆を放置すると、再塗装後に腐食が再発します。**「錆止め処理」と「プラサフ(下地)」**を丁寧に行うことが、最終的な仕上がりの美しさと寿命を左右します。







フレームの塗装剥離作業、ガリガリ・ゴシゴシ手作業だけでは終わりが見えない状態でした。








4. 自家塗装の光と影|簡易ブースの活用と「配合」の失敗
塗装作業は猛暑の夏。直射日光を避けるため、**少人数用テントを「簡易塗装ブース」**として活用しました。埃や風を防げるため、DIY塗装にはおすすめのハックです。




⚠️ 失敗から学ぶポイント:
カラー塗装は順調でしたが、仕上げのクリア塗装で**「硬化剤の配合比」**を間違えるという痛恨のミス。硬化不良が起きてしまい、後々まで気になる結果に…。2液性スプレーや調合を行う際は、必ずテスト塗装と正確な計量を徹底しましょう。













5. エンジンカスタム|88ccボアアップで劇的パワーアップ
ベースには信頼性の高い**AB27エンジン(50cc)**を選択し、以下のプチカスタムを施しました。
• 88ccボアアップ: 余裕のあるトルクを確保。
• 強化クラッチ&強化オイルポンプ: 増大したパワーに合わせて耐久性をアップ。
• 内部洗浄: 長年のスラッジを落とし、コンディションをリセット。
作業順序に迷うこともありましたが、一つずつ組み上げる達成感は格別です。



※フロントフォークを変えるついでに再塗装しました。(笑
塗装後は組み立て作業!配線は後輩にヘルプ
• 塗装が完了したら、あとは組み立て作業のみ
• できるだけ純正部品を使用し、ボルトやナットは六角穴タイプで統一
• DIYレストアでは、見た目や統一感も重要なポイント
⸻
1. 配線・電気作業の苦手克服
• 私(yochang)は電気系作業が大の苦手
• そこで、後輩に手伝ってもらいながら作業
• 配線やヒューズ取り付けなどに2~3日かかりました(汗)
• 以前発注ミスで多めに購入していた予備ヒューズがここで役立つ
💡 ポイント
• 配線作業は初心者にとって大変なので、誰かに手伝ってもらうのも効率的
• 予備部品をストックしておくと、作業中のトラブル対策になる















6. 組み立てと試運転|苦手な配線は「人の手」を借りる!
塗装が終われば楽しい組み立てですが、一人で作業するには工夫も必要です。
• エンジン搭載: ジャッキやロープ、エンジンスタンドを駆使すれば、腰を痛めず一人でも搭載可能です。
• 配線作業: 電気系が苦手な私は、後輩の助けを借りて数日がかりで完了。苦手な分野は無理せず、得意な人に頼るのも「DIYを完遂させるコツ」です。
まとめ:こだわりは終わらない。追加カスタムへ!
チェーンとマフラーを装着し、無事にナンバー取得と自賠責加入までこぎつけました。しかし、私のこだわりは止まりません。
2021年11月には、さらなる完成度を求めて**フロントフォークの交換とフレームの再塗装(!)**を実施。一度完成させたものを再度バラしてでも納得いくまで作り込む、これこそがレストアの真髄かもしれません。
yochang’s Eye(編集後記)
「最初から完璧」は難しいですが、失敗も込みで愛着が湧くのが旧車カスタム。次回はさらに進化した走行インプレッションをお届けします!
いかがでしょうか?「塗装の配合ミス」などは、同じDIYユーザーにとって非常に価値のある情報(失敗を回避できる情報)なので、あえて目立つように配置しています。


最後に今回使用した純正部品(品番)や社外品の詳細などは有料にてまとめました。気になる方は是非ご購入をよろしくお願いします。(笑


